次に訪れたのは、以前より一度は行ってみたいと思っていたスポット、信州駒ヶ根『光前寺』へ
昨日宿泊した、早太郎温泉の名前の由来ともなっている、霊犬「早太郎(はやたろう)」ゆかりのお寺で、今回は時期的に見る事は出来なかったが、しだれ桜やヒカリゴケでも有名だ。
これまでもリンゴ狩りなどで南信州を訪れた際、売店などでは白いワンちゃんの置物や、モチーフにしたお菓子などが並び、「はやたろう」の名前を目にする機会も多かったのだが、たとえ伝説に近い昔話でも単なる作り話ではないと信じているワタシとしては、一度確かめてみたいと思っていた所だ。
早太郎も”霊犬”とは言え、ワンちゃんの類ではないだろうとは思っていたが、実際、実物大かは定かではないが、本殿前に凛とした姿で鎮座している早太郎の木像を見て、やはり「ニホンオオカミ」だったのではなかろうかと感じた。
たとえては何だが、ジブリ映画「もののけ姫」に出てくる山犬たちを想像してしまった。
話は少々それるが、その劇中で、猪神である、乙事主(おっことぬし)のセリフに「わしの一族を見ろ、みんな小さくバカになりつつある…」とあったが、大昔(恐竜がいた時代まで行くと大げさだが)、生き物は皆、体も大きく、はたまた人間と共存していた時期もあったのだろうか…?
だとすれば、狒々(ヒヒ)との死闘を繰り広げたという、この『早太郎伝説』もまったくの作り話とは言い切れないんじゃ…などと、いつものように妄想。
お墓に手を合せ、秋色の清々しい境内を散策すると、昔々あるところ…で過ごしていたであろう『霊犬 早太郎』の在りし日の姿が目に浮かぶ…。
帰りに、門前のお土産店で、名物の『護摩団子』を、お隣の『やまだや保翁』では美味しいお蕎麦もいただいた。(両店とも、地域共通クーポンの電子クーポンが使えました!)
今では高速道路も通り、山深い信州の町々も、だいぶ身近なところとなった。
実際の歴史にふれ、妄想に浸れるひと時が、私としての旅の楽しみでもある。